WEBマーケティングに関する基礎知識

WEBマーケティングでは、多くの専門用語が使われます。代表的なものをいくつか紹介します。

用語意味
SEO (Search Engine Optimization)検索エンジン最適化。Googleなどの検索エンジンで上位表示を狙う施策。
SEM (Search Engine Marketing)検索エンジンを活用したマーケティング。SEOやリスティング広告が含まれる。
CPC (Cost Per Click)クリック課金型広告の1クリックあたりのコスト。
CTR (Click Through Rate)クリック率。広告やリンクが表示された回数のうち、クリックされた割合。
CVR (Conversion Rate)コンバージョン率。訪問者のうち、商品購入や資料請求などの目的達成に至った割合。
CPA (Cost Per Acquisition)1件のコンバージョンを獲得するためにかかった費用。
LTV (Lifetime Value)顧客生涯価値。1人の顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益の合計。
ROAS (Return On Ad Spend)広告費に対する売上の割合。広告の費用対効果を測る指標。
KPI (Key Performance Indicator)目標達成のための重要業績指標。
KGI (Key Goal Indicator)最終的な目標達成指標。KPIの上位概念。

マーケティング調査を行う際、効果的なフレームワークを活用すると、課題や戦略を明確にできます。以下、代表的なフレームワークを紹介します。

① 3C分析(市場環境分析)

3C分析

市場を分析するために、以下の3つの視点で考えます。

  • Company(自社):自社の強み・弱み、ブランド力、シェア、リソースなど
  • Customer(顧客):ターゲット層のニーズ、市場のトレンド、購買行動など
  • Competitor(競合):競合の強み・弱み、価格戦略、マーケティング戦略など

② STP分析(ターゲティング戦略)

市場をセグメント分けし、ターゲットを明確にし、ポジショニングを決めます。

  • Segmentation(セグメンテーション):市場を細分化(例:年齢、性別、職業、趣味)
  • Targeting(ターゲティング):狙う市場を決定(例:20代女性向けのスキンケア商品)
  • Positioning(ポジショニング):競争優位性の確立(例:低価格×高品質を打ち出す)

③ AIDMA・AISASモデル(購買行動分析)

消費者の購買行動を理解するためのモデル。

  • AIDMA(従来型の購買モデル)
    • Attention(注意):商品を知る
    • Interest(興味):興味を持つ
    • Desire(欲求):欲しくなる
    • Memory(記憶):記憶する
    • Action(行動):購入する
  • AISAS(インターネット時代の購買モデル)
    • Attention(注意) → Interest(興味) → Search(検索) → Action(行動) → Share(共有)

④ SWOT分析(自社の戦略立案)

企業の現状を分析し、戦略を策定します。

  • Strength(強み)
  • Weakness(弱み)
  • Opportunity(機会)
  • Threat(脅威)

ペルソナとは、理想的な顧客像を具体的に設定する手法です。詳細なペルソナを設計することで、より効果的なマーケティング施策が可能になります。

ペルソナ設定のポイント
基本情報(年齢、性別、職業、年収、居住地)
ライフスタイル(趣味、家族構成、1日の過ごし方)
価値観・悩み(購買動機、解決したい課題)
情報収集経路(SNS、ブログ、口コミ、YouTubeなど)
購買プロセス(どのように商品を知り、比較し、購入するか)

例:スキンケア商品のペルソナ

名前:田中 美咲(たなか みさき)
年齢:32歳
職業:会社員(美容関係)
収入:450万円
趣味:ヨガ、カフェ巡り
悩み:乾燥肌・敏感肌
情報収集:Instagram、YouTubeレビュー
購買動機:敏感肌でも使える安心なスキンケア商品を探している

ペルソナとは、理想的な顧客像を具体的に設定する手法です。詳細なペルソナを設計することで、より効果的なマーケティング施策が可能になります。



マーケティング施策の効果を測定し、目標を達成するためには、KPIとKGIを適切に設定することが重要です。

KGI(Key Goal Indicator)とは?

企業やプロジェクトの最終的な目標を示す指標
例:「年間売上1億円達成」「会員数10万人突破」
KPI(Key Performance Indicator)とは?
KGI達成のための中間指標
例:「サイト訪問者数を月5万人に増やす」「CV率を3%にする」

🔹 KGI・KPIの設定例(ECサイトの場合)

項目
KGI売上1億円
KPI①月間サイト訪問者数20万人
KPI②コンバージョン率(CVR)4%
KPI③平均注文単価5,000円

KPI設計のポイント

  1. SMARTの原則に基づく
    • Specific(具体的)
    • Measurable(測定可能)
    • Achievable(達成可能)
    • Relevant(関連性がある)
    • Time-bound(期限がある)
  2. データを活用しながら改善
    • Google Analytics、Search Console、ヒートマップツールを活用

WEBマーケティングでは、専門用語やフレームワークを活用して戦略を立て、ペルソナを明確にし、KPI・KGIを設定することが重要です。これらの要素を組み合わせて、効果的なマーケティング施策を実施していくことが必要です。